2026年5月16日、渋谷区SDGs協会が運営する「渋谷センター街こども食堂」の特別企画として、渋谷区のらくがき消去サポーター事業(らくサポ)とのコラボイベントが開催されました。
当日は、小学生・中学生の子どもたちに加え、高校生・大学生メンバー、さらにアーティストグループ「7ORDER」のメンバーも参加。渋谷のまちに実際に出て、落書き消しやシール剥がしを行いながら、“まちを自分たちできれいにする”体験を共有しました。
「落書き」と「アート」の違いを学ぶ

参加者たちは、朝10時に渋谷spongeに集合。活動前には、らくサポによるレクチャーが行われ、渋谷の落書き問題について学びました。
説明の中で印象的だったのは、「落書き」と「アート」の違いについての話です。
らくサポの担当者は、「持ち主の許可があるかないか」が、その境界になると説明。見た目がアートのように見える作品でも、所有者の許可なく描かれていれば“落書き”として扱われることを、実際の事例を交えながら紹介しました。
また、落書きにもさまざまな種類があることも紹介。
ヒップホップカルチャー由来の“タギング”や“スローアップ”、作品性の高い“ピース”などの違いについても解説がありました。
クオリティの高い作品であっても、所有者の許可がなければ消去の対象になるという話に、参加者たちも真剣に耳を傾けていました。

さらに、「渋谷は落書きOKだと思っていた」という海外観光客による落書き事例なども紹介され、街の景観を守ることの大切さについて理解を深める時間となりました。
渋谷のまちへ。みんなで落書きを消す

レクチャー後、参加者たちは3つのグループに分かれて渋谷のまちへ出発。
オルガン坂にある電話ボックスや、東京電力のボックス、ミラーカーブなど、落書きやシールで埋め尽くされた場所を中心に活動を行いました。
作業では、専用の落書き消し剤「きえーる」を使用。子どもたちは、スポンジやヘラを使いながら、壁やボックスにこびりついたシールや落書きを一つひとつ丁寧に落としていきました。



最初は落書きやシールで覆われていた場所が、少しずつ本来の姿を取り戻していく様子に、「すごい!」「こんなにきれいになるんだ!」と驚きの声も。
自分たちの手で、街の景色が変わっていく。その実感は、参加した子どもたちや学生、大人たちにとって、大きな体験となっていました。




参加した大学生メンバーからは、「普段歩いている渋谷の景色を、自分たちの手で変えられる感覚が新鮮だった」という声も。
今回の活動には、“落書きを消す”だけではなく、自分たちの街を自分たちで綺麗にしていく感覚を、少しでも多くの人に知ってもらいたいという思いも込められていました。
誰かが綺麗にしてくれるのを待つのではなく、自分たちで街に関わってみる。そんな小さな行動の積み重ねが、渋谷のまちの景色や空気を少しずつ変えていくのかもしれません。
活動のあとは、みんなでご飯を囲む時間

清掃活動終了後は、再びspongeへ戻り、みんなで食事の時間へ。
この日の食事は、株式会社イングリウッドより提供された「三ツ星ファーム」。作業を終えた参加者たちは、「お腹すいた!」と笑顔を見せながら、みんなで食卓を囲みました。
街で一緒に活動した後だからこそ、自然と会話も弾み、初対面同士だった子どもたちや学生たちも、打ち解けた様子で交流していました。
渋谷区SDGs協会では、「子どもから子どもへ」をテーマに、多世代がつながる地域活動を継続的に展開しています。今回のようなまちの清掃活動も、ただ“綺麗にする”だけではなく、地域への関心や愛着を育むきっかけとなる時間になりました。
開催概要
・日時:2026年5月16日(土)10:00〜13:00
・集合場所:sponge(渋谷区宇田川町14-13 宇田川町ビルディング3階)
・内容:落書き消去・シール剥がし活動/こども食堂
・協力:渋谷区らくがき消去サポーター事業(らくサポ)、株式会社イングリウッド